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葉枯らし材

先日の土曜日に 『葉枯らしフォーラム』 というのに参加してきました。

【葉枯らし】・・・・・たぶん耳にしたことはないと思います。

葉枯らし材_b0131526_19295062.png


葉っぱで木を枯らす(乾燥させる)ということなんです。

木は山で切り倒されると、その場で枝を切り落として丸太だけ(木の幹)にされます。
もちろん、その方が運び易いからです。最近では何事もスピードが大切ということで、切り倒すとすぐにヘリコプター等で広い場所まで運んで、トラックで市場に出されます。

でも.....切り倒した木は水分がいっぱいです!すっごく重いです。小学校の理科で勉強したように、木は水と光と二酸化炭素で光合成をします。(笑)切り倒された木は、もちろん水分を吸い上げることができなくなります。でも光合成を続けようとします。葉っぱが幹の水分をどんどん吸い上げます。という訳で、写真のように切ったまま(枝のついた状態で)山に置いておくと、幹の水がどんどんなくなり、木が乾燥します。・・・・・これが【葉枯らし乾燥】というものなんです。 
半年程で60% 1年で半分以下の重さになるそうです。
だらだらとした説明スミマセン。(笑)

山で「葉枯らし」された木は、「木の割れ」や「木の狂い」が抑えられる上に「木の色艶」が良くなります。また「木の重量」を大幅に抑制できるので、運送エネルギーを最小限に抑えることができる「エコロジカル」な方法ということで、最近見直されてきているのです。

そんな「スローフード」ならぬ「スローウッド」の材木を建築に使おう!という活動をしておられる方々の熱い「フォーラム」でした。
近い将来、「平野木材の家」にも使っていきたいと思っています。

葉枯らし材_b0131526_19545432.jpg

そんな話を、木の魅力に魅せられた・・・京都大学の高部教授が話してくださいました。
教授の研究室の床は『葉枯らしの杉』のフローリングが敷き詰められているそうです。

先生の話の中で興味深かった話........
「木造校舎」の小学校の子供たちがインフルエンザにかかる率は「鉄筋コンクリート造校舎」の小学校の子供たちの半分くらいだとか・・・・・
木の力・・・恐るべしです。(笑)

by fujiioyako | 2012-02-08 19:19 | 建築
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平野木材 社長のブログです。


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